理論武装という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、“相手の理論に対して反論ができる備えをしておくこと”と考えればいいでしょう。
私がISO9001に関する知識を全く持ち合わせないままいきなり管理責任者に任命されたときに、
『どうせなら審査員を論破できるぐらいの知識を体得してやろう』
と思い、広く情報を集めて、理解を深めていきました。
理論武装の一例を挙げてみましょう。
但し、ここでお話しする例はいつまでも通用するものかどうか疑問が残りますので、鵜呑みにしないように注意してください。
規格の汎用性が、審査員の解釈の多様性を生み出しているとはいえ、かなり収斂される方向に向かっているようですので。
★内部監査
ISO9001:1994では、自らが所属する部門の監査をしてはならないということになっていたが、2000年版では、自らの仕事を監査してはならないと規定されている。
ところが、この点については議論が分かれていて『自らの仕事』ではない部下の仕事は監査してもよいと解釈できるという説がある一方で、1994年版の解釈の立場をとる審査員も多くいるようです。私は、部下の仕事を監査する方式をあえて採用してみました。
もし、規格の解釈が分かれていることを知らずに審査を受け、この点について不適合の指摘をされたら次のような反論ができるでしょうか?
『内部監査のやり方については、審査員の間でも解釈が分かれているようですが、この点について不適合を指摘される根拠をお聞かせください。』
因みに、理論武装をする際に注意しなければならないのは、
『屁理屈にならないように注意する』ことです。
また、不適合の指摘を免れるために相手の論理を叩き潰すことだけを目的とするのではなく、
“審査員の解釈に従ったほうが、わが社の品質マネジメントシステムが改善されるかもしれない”
と思ったら素直に吸収するという姿勢を忘れてはいけません。
タグ:理論武装 ISO9001:2000

