PDCAサイクルの構築、今回はDoの基本について
規格の7.(箇条7という)製品実現から、Do(実行すること)に入りますが、ここで、品質マネジメントシステムを構築する際に、Doについての基本をおさらいしておきましょう。
規格の7.の要求事項を読みすすめていくと、
『我が社の業務には、要求事項に該当するものが見当たらない』
というケースが、出てくる可能性があります。
規格の1.2には
箇条7に規定する要求事項についてだけは適用除外できると書いてあります。(ただし、適用を除外するに当たっての合理的な理由を明示しなければなりません。)
前にも、7.3の設計・開発は、除外の対象として検討してみた方がよいというふうに申し上げましたが、例えば、設計なり開発という作業をすることが無く、“あくまでも顧客の要望や指示に従ってものづくりをする”ことを合理的に明示できれば適用除外は可能です。
(除外の明確化は、品質マニュアルの適用という項目に記載しておくとよい)
また、この製品実現に関するシステムをうまく構築することで、ISO反対派や無関心派の抵抗を和らげることができます。
要点1
まずは、今の業務内容を実態のままに文書化し、ISOを適用してから仕事がやりづらくなったという実感を作業者に持たせないようにします。
要点2
要点1で文書化したもの(原案)と規格の要求事項を見比べて、抜け落ちている部分だけを新たに構築し、文書化します。(できるだけ最小限に)
ただし、品質マネジメントシステムは、品質を高めるために導入するものですから、従業員に遠慮しすぎてもどうかと思いますが、形だけ立派過ぎて作業効率が落ちてしまったなどというのでは本末転倒ですから、十分に注意してシステムを構築する必要があります。
あまりほめられた話ではありませんが、認証を得られる程度にシステムを構築して、その後、作業状況を見ながら改善を進めていくほうが絶対に無難です。
従業員に、
『ISOは面倒なものだ』
と思わせてしまったら、適用後の運用がうまくいかないことは目に見えています。


